トラックのエア抜きは、燃料系統から空気を取り除き、エンジンの安定した動作を確保するための重要なメンテナンス作業です。この記事では、EURO4トラックのエア抜きの方法を詳しく解説します。
粗燃料フィルターのエア抜きボルト
手動ポンプによるエア抜き:
まず、粗燃料フィルターと微粒子燃料フィルター(装備されている場合)のエア抜きボルトの位置を確認します。専用の手動ポンプを使用してエア抜きを行います。
- 粗燃料フィルター: 粗燃料フィルターのエア抜きボルトを緩めます。
- 手動ポンプ: オイルが均一に流れ出て、気泡がなくなるまで手動ポンプを作動させます。
燃料エア抜き用手動ポンプ
注意:最初は、システム内に空気があるため、ポンプ操作は軽いでしょう。オイルが上がり始めると、オイルで満たされるため、ポンプ操作は重くなります。
- 微粒子燃料フィルター: 一部のEURO4トラックには、微粒子燃料フィルターにエア抜きボルトがあります。エア抜きの方法は粗燃料フィルターと同様です。
微粒子燃料フィルターのエア抜きボルト
粗燃料フィルターと高圧ポンプでのエア抜き:
高圧ポンプでエア抜きを行わなくても、粗燃料フィルターの下側でエア抜きを行うことができます。ただし、オイルが高圧ポンプに送られ、燃料がエンジンに供給されるように、エンジンを3〜4回始動する必要があります。粗燃料フィルターと高圧ポンプの両方でエア抜きを行う場合は、エンジンを1回始動するだけで済みます。
エア抜きボルトの締め付け
結論:
トラックのエア抜きは、燃料系統が効率的に動作するようにするための簡単ですが重要なメンテナンス作業です。エア抜きの手順を正しく行うことで、エンジンの寿命を延ばし、不要な故障を回避することができます。自信がない場合は、信頼できる整備工場に持ち込んでサポートを受けてください。